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さいしょのはなし/太陽のカケラ 08 風をあやつるってどんなに難しいんだろう!夢の中ではあんなに自由に空を飛べてたのに!あんなにかんたんに物をあやつれたのに!どうして動かないんだよ! ・・・風と話す? ルーノ・ニーフは、今まで風と話した事なんて一度もありませんでした。 風を信じる・・・友達・・・ そうでした。夢の中のルーノ・ニーフは、いつも友達のように風と遊んでいるのでした。それに比べて、今の彼は風に命令ばかりしています。ルーノはやっとわかりました。風が言うことをきいてくれない訳が。 すると、とつぜん“太陽のカケラ”が、ふわりと浮き上がったのです!ルーノは自分でもびっくりしてしまいました。“太陽のカケラ”は、風にもちあげられて、炎をゆらしながらも、まだ力強く光りつづけていました。 ルーノ・ニーフは歩きはじめました。長老も、ナッフィも一緒です。ジュピはうしろをふりかえりました。そこにはジャマー一味がいました。 ルーノ・ニーフは“太陽のカケラ”を落とさないように、違う方向ヘ行かないようにするのに必死でした。でもそんな中で、彼はお父さんのことを考えていました。お父さんってどんな人だったんだろう。お父さんのこと知ってる?友達だった?ボクも友達になれる?ルーノは風にいろんなことを話しかけ、いろんなことを話しました。夢の中では自由に空をとべること、でも本当は空をとぶのはちょっぴり怖いこと。ハチミツ山の向こうには何があるの?遺跡があるって本当?長老のおならはすっごくくさいんだ。・・・他にも、ナッフィのこと、ジュピのこと、もちろんジャマーたちのこともね。 |